食品表示でよくある間違い「名称・賞味期限・保存方法」徹底解説

食品表示(一括表示)でよくある間違い「名称・賞味期限・保存方法」の表示についてポイントごとに詳しく解説いたします。

オージーフーズ品質管理は様々なジャンルの商品の食品表示のチェック業務に携わっています。これまで累計2万件以上の食品表示をチェックしてきた経験の中で、度々見かけたよくある間違いをわかりやすく解説いたします。ぜひ参考にしてみてくださいね。

「名称・賞味期限・保存方法」徹底解説

名称

名称の規定

食品表示基準では名称は下記の様に定められています。

    1. その内容を表す一般的な名称を表示する。
      ただし、乳(生乳、生山羊乳、生めん羊乳及び生水牛乳を除く。以下同じ。)及び乳製品にあっては、この限りでない。
    2. 1の規定にかかわらず、別表第五の上欄に掲げる食品以外のものにあっては、それぞれ同表の下欄に掲げる名称を表示してはならない。
      ※別表第四に掲げる食品にあっては、同表で定める表示の方法に従い表示します。

以上の事から、名称の記載方法が定められた食品以外は「一般的な名称を表示する」事になります。

名称の食品表示でよくある間違い

名称では、この「一般的な名称」に該当しない一括表示をよく見かけます。

一般的な名称」としては下記の名称が挙げられます。

  • 法令等で定義されている名称。
  • 日本標準商品分類に記載されている名称。
  • 上記の他、社会通念上一般的な名称。

そのため、商品名をそのまま記載すると、不適切な表示となる事がありますのでご注意ください。

誤)「杉本さんの朝採りかぼちゃスープ」
正)「スープ」、又は「かぼちゃスープ」

なお、名称の後に括弧を付して商品名を記載する方法もありますので、どうしても一括表示内に記載される場合はこちらの方法をご利用ください。

例)スープ(杉本さんの朝採りかぼちゃスープ)

賞味期限

賞味期限の記載方法

続いては賞味期限です。

こちらのポイントは記載位置の記載方法があります。

食品表示基準では「原材料名、原料原産地名、内容量及び消費期限又は賞味期限を
他の事項と一括して表示することが困難な場合には、表示事項を一括して表示する
箇所にその表示箇所を表示すれば、他の箇所に表示することができるとあります。

賞味期限の食品表示でよくある間違い

この「表示箇所を表示すれば」の部分でよく間違いを見かけます。

表示箇所は具体的な場所を明記する必要があります。
よく「枠外記載」といった表示がありますが、枠外のみですと具体的な場所には該当しないため、不適切となります。

「枠外下部記載」「側面記載」等と具体的な場所を記載してください。

保存方法

保存方法の記載

3番目は保存方法です。

保存方法は「未開封」の商品を賞味期限まで保存するための保存方法を記載する項目です。

保存方法の食品表示でよくある間違い

こちらでよく見かける間違いとしては「開封後の保存方法」の記載です。

良かれと思って記載されているのだと思いますが、こちらは本来記載する内容ではないので記載しない様にしましょう。

「開封後の保存方法」を記載される場合は「使用上の注意」等と別項目を作成してご記入ください。

誤)保存方法   直射日光・高温多湿を避けて保存してください。
          開封後は冷蔵庫に保存し、お早めにお召し上がりください。
正)保存方法   直射日光・高温多湿を避けて保存してください。
   使用上の注意 開封後は冷蔵庫に保存し、お早めにお召し上がりください。

以上の間違いは割とよく見かけますので皆様も気になった際にはお手元の商品をご確認いただけたらと思います。

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https://www.aussie-fan.co.jp/quality/mailmagazine/post-2009

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あとがき

今回の記事では、食品表示でよくある間違いについて「名称・賞味期限・保存方法」のポイントごとに解説いたしました。

皆様の商品の表示はいかがでしょうか。問題はなさそうですか?

食品表示の作成で、不安やお困りのことがある時は、私たちオージーフーズの品質管理チームにお任せください!

店頭販売はもちろん、テレビ通販やカタログ通販など、様々な媒体で取り扱われる食品の経験が豊富な食品表示診断士の資格者がしっかりサポートとチェックをいたします。どうぞお気軽にお問合せください。

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9月に入っても暑い日々が続いており、まだまだ扇風機が手放せない日々を過ごす品質管理の和田が今回の記事を担当いたしました。

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和田
品質管理歴15年の品質管理チーム マネージャーです。食品表示検定上級、前職は健康食品メーカー。趣味はB級グルメ食べ歩き。

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