「食品表示基準」等の改正について、表示作成時のポイントを解説

3月27日付で公布された「食品表示基準」「食品表示基準のQ&A」の改正等に改正につきまして、食品表示の作成において特に留意する必要がある内容をまとめました。

アレルゲンについて、原料原産地表示について、遺伝子組換え食品について、玄米及び精米に関する事項について、ポイントごとに表示例を交えて詳しく解説します。ぜひ、ご確認くださいませ。

「食品表示基準」等の改正について、表示作成時のポイントを解説

アレルゲンについて

特定原材料「落花生」

「落花生」の代替表記として扱われていた「ピーナッツ」が特定原材料「落花生」の品目名に加わり、下記のような表示も可能になりました。

表示例①:○○(落花生(ピーナッツ)を含む) ← 個別表示の例表示例②:○○、(一部にピーナッツを含む)  ← 一括表示の例

特定原材料に準ずるもの

「アーモンド」が追加され、20品目→21品目になりました。

▼「アーモンド」につきまして、過去のメールマガジンでも解説しています。合わせてご参照くださいませ。

消費者庁はアーモンドを特定原材料に準ずるもの(推奨表示)に追加しました。アーモンドやくるみなど、木の実類のアレルギー発症例が増加傾向にあることが背景にあります。包装資材の切り替え状況に合わせて、可能な限り速やかな変更を行いましょう。

複合原材料の「その他」に含まれるアレルゲン

個別表示をする場合「その他」の直後に括弧を付して表示することは好ましくありません。

好ましくない表示例:○○(◎◎、△△、その他(■■を含む)

このため、「その他」と省略せず、使用した原材料を全て表示し、当該原材料に括弧を付して表示するか、複合原材料そのものに括弧を付して表示する必要があります。

表示例①:○○(◎◎、△△、●●(■■を含む)、▲▲)←「その他」と省略しない表示

表示例②:○○(◎◎、△△、その他)(■■を含む)← 複合原材料そのものに括弧を付して表示

特定原材料「乳」

表示の対象外である牛以外の乳「水牛乳」が明記されました。

(改訂前は、「牛以外の乳(山羊乳、めん羊乳等)」と記載されていました。)

▼アレルギー表示についてもっと知りたい方は下記記事も併せて読んでみてくださいね。

食品表示で気にされる方も多い「アレルギー表示」について詳しく、わかりやすく解説いたします。表示しなければいけない品目のこと、発生しやすい問題のこと、品質管理スタッフが解説いたします。商品の回収等に繋がる事もありますので、記入漏れや混入等にはお気を付けください。
アレルギー表示でよくある間違いやご注意頂きたいポイントについて、わかりやすい例を交えて食品表示のプロが解説します。アレルギー特定原材料等の代替表記や拡大表記について、特定原材料に準ずるものの記載について、特定原材料等の範囲について詳しく丁寧に解説します。

原料原産地表示について

原材料を「まとめ」書きした場合

食品表示基準別表第4の規定に基づき、原材料を「まとめ」書きしている場合((例)ソース(○○、△△))の原料原産地表示の対象は、原材料単位で見て重量割合上位1位の原材料になります。

※同じ原材料が複数回表示された場合は、当該原材料を合算して比較する必要はありません

中間加工原材料の場合

表示した原材料の名称に対応して「製造地」を表示することが基本になります。

製造地表示をする国が複数ある場合は、国別重量順表示にし、必ず国名ごとに「製造」の文字を付してください。

好ましくない表示例:ソース(○○、△△)(ドイツ、ブラジル製造)

表示例:ソース(○○、△△)(ドイツ製造、ブラジル製造

※上記は、今回の改訂以前から規定されている内容になります。

ただし、下記例のように枠外に指定して表示する場合は、「製造」の文字を付さなくても良い事が、今回の改訂で追加されました。

表示例:

▼原料原産地表示に関する記事はこちらもどうぞ。

改正された新しい原料原産地表示制度についてわかりやすく解説します。22食品群、個別4品目から全ての加工食品へと対象が拡大され、表示方法も大きく変更されています。これまでとは記載方法が異なる点が多くありますので、これまでも表示をされていた方々もご注意ください。

遺伝子組換え食品について

大豆及びとうもろこしとその加工食品において、意図せざる混入率の任意表示のルールが改訂されます。

現行制度:分別生産流通管理をして、意図せざる混入を5%以下に抑えている場合は「遺伝子組換えでないものを分別」、「遺伝子組換えでない」等の表示が可能

新制度:分別生産流通管理をして、意図せざる混入を5%以下に抑えている場合は「大豆(分別生産流通管理済み)」等の適切に分別生産流通管理された旨の表示が可能

この改訂は、2023年4月1日施行で、猶予期間は設けられない予定です。

※施行前でも新表示に移行可能になります。

玄米及び精米に関する事項について

事項名が[精米年月日]から[精米時期]に改められ、表示内容も該当する年月日の表示だけでなく、該当する年と月旬の表示が認められるようになります。

表示例:精米時期:令和○年○月中旬

経過措置期間は、2022年3月31日までになります。

参考資料

▼「食品表示基準」の新旧対照表

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/pdf/food_labeling_cms101_200327_07.pdf

▼「食品表示基準のQ&Aについて」の新旧対照表

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/pdf/food_labeling_cms101_200327_28.pdf

▼「食品表示基準について」の新旧対照表

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/pdf/food_labeling_cms101_200327_14.pdf

▼遺伝子組換え(消費者庁パンフレット)

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/quality/genetically_modified/pdf/genetically_modified_190425_0003.pdf

あとがき

今回の記事では、「食品表示基準」の改正、「食品表示基準のQ&A」の改正、これから施行される改正に関する食品表示作成のポイントを解説いたしました。

色々と細かい決まりごとがありますが、一つ一つ丁寧にチェックしていきましょう!

もし、「うちの商品の食品表示をプロにチェックしてもらいたいなぁ」とお考えの方がいらっしゃいましたら、ぜひ私たちオージーフーズ品質管理部の品質管理業務サポートサービスをご活用いただければと思います。

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今回の記事はオージーフーズ品質管理部の徳原が担当いたしました。

改めてのご挨拶になりますが、初めまして。徳原と申します。オージーフーズへ入社する前は、製菓・製パンの卸の品質管理業務に携わっておりました。

今後とも、お客様対応やホームページの更新等でお目にかかる機会があるかと思います。何卒よろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症の影響で、皆さまも大変ご苦労されているかと思います。弊社でも先月から在宅勤務が開始し、自宅で粛々と業務をこなしております。早期の収束を願うばかりです。

皆様もどうかくれぐれもご自愛くださいませ。

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徳原
徳原
前職は製菓・製パンの卸の品質管理を担当していました。 食品表示検定上級、品質管理検定(QC検定)3級、マーケティングビジネス実務検定B級の資格を持っています。好きな食べ物は米、酢です。

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