「食品表示基準」等の改正について、表示作成時のポイントを解説

AF品質管理メールマガジン 2020.5.21発行号

こんにちは。オージーフーズ品質管理部の徳原です。
今回、初めてメールマガジンを配信させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウィルス感染症の影響で、皆さまも大変ご苦労されているかと思います。弊社でも先月から在宅勤務が開始し、自宅で粛々と業務をこなしております。早期の収束を願うばかりです。

さて、今回は、3月27日付で公布された「食品表示基準」「食品表示基準のQ&A」の改正、これから施行される改正につきまして、表示の作成において特に留意する必要がある内容をまとめました。ぜひ、ご確認くださいませ。

「食品表示基準」等の改正について、表示作成時のポイントを解説

アレルゲンについて

■特定原材料「落花生」

「落花生」の代替表記として扱われていた「ピーナッツ」が特定原材料「落花生」の品目名に加わり、下記のような表示も可能になりました。

表示例①:○○(落花生(ピーナッツ)を含む) ← 個別表示の例

表示例②:○○、(一部にピーナッツを含む)  ← 一括表示の例

■特定原材料に準ずるもの

「アーモンド」が追加され、20 → 21品目になりました。

▼「アーモンド」につきまして、過去のメールマガジンでも解説しています。合わせてご参照くださいませ。

消費者庁はアーモンドを特定原材料に準ずるもの(推奨表示)に追加しました。アーモンドやくるみなど、木の実類のアレルギー発症例が増加傾向にあることが背景にあります。包装資材の切り替え状況に合わせて、可能な限り速やかな変更を行いましょう。

■複合原材料の「その他」に含まれるアレルゲン

個別表示をする場合「その他」の直後に括弧を付して表示することは好ましくありません。

好ましくない表示例:○○(◎◎、△△、その他(■■を含む)

このため、「その他」と省略せず、使用した原材料を全て表示し、当該原材料に括弧を付して表示するか、複合原材料そのものに括弧を付して表示する必要があります。

表示例①:○○(◎◎、△△、●●(■■を含む)、▲▲)←「その他」と省略しない

表示例②:○○(◎◎、△△、その他)(■■を含む)  ← 複合原材料そのものに括弧を付して表示

■特定原材料「乳」

表示の対象外である牛以外の乳「水牛乳」が明記されました。(改訂前は、「牛以外の乳(山羊乳、めん羊乳等)」と記載されていました。)

原料原産地表示について

■原材料を「まとめ」書きした場合

食品表示基準別表第4の規定に基づき、原材料を「まとめ」書きしている場合((例)ソース(○○、△△))の原料原産地表示の対象は、原材料単位で見て重量割合上位1位の原材料になります。

※同じ原材料が複数回表示された場合は、当該原材料を合算して比較する必要はありません

■中間加工原材料の場合

表示した原材料の名称に対応して「製造地」を表示することが基本になります。

製造地表示をする国が複数ある場合は、国別重量順表示にし、必ず国名ごとに「製造」の文字を付してください。

好ましくない表示例:ソース(○○、△△)(ドイツ、ブラジル製造

表示例:ソース(○○、△△)(ドイツ製造、ブラジル製造

※上記は、今回の改訂以前から規定されている内容になります。

ただし、下記例のように枠外に指定して表示する場合は、「製造」の文字を付さなくても良い事が、今回の改訂で追加されました。

表示例:

遺伝子組み換え食品について

大豆及びとうもろこしとその加工食品において、意図せざる混入率の任意表示のルールが改訂されます。

現行制度:分別生産流通管理をして、意図せざる混入を5%以下に抑えている場合は
「遺伝子組換えでないものを分別」、「遺伝子組換えでない」等の表示が可能

新制度 :分別生産流通管理をして、意図せざる混入を5%以下に抑えている場合は
「大豆(分別生産流通管理済み)」等の適切に分別生産流通管理された旨の表示が可能

この改訂は、2023 年4月1日施行で、猶予期間は設けられない予定です。

※施行前でも新表示に移行可能になります。

玄米及び精米に関する事項について

事項名が[精米年月日]から[精米時期]に改められ、表示内容も該当する年月日の表示だけでなく、該当する年と月旬の表示が認められるようになります。

表示例:精米時期:令和○年○月中旬

経過措置期間は、2022年3月31日までになります。

<参考資料>

▼「食品表示基準」の新旧対照表

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/pdf/food_labeling_cms101_200327_07.pdf

▼「食品表示基準のQ&Aについて」の新旧対照表

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/pdf/food_labeling_cms101_200327_28.pdf

▼「食品表示基準について」の新旧対照表

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/pdf/food_labeling_cms101_200327_14.pdf

▼遺伝子組み換え(消費者庁パンフレット)

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/quality/genetically_modified/pdf/genetically_modified_190425_0003.pdf

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引き続きまして、よろしくお願いいたします。

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徳原
徳原
前職は製菓・製パンの卸の品質管理を担当していました。 食品表示検定上級、品質管理検定(QC検定)3級、マーケティングビジネス実務検定B級の資格を持っています。好きな食べ物は米、酢です。

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