新表示切替時に間違えやすい「栄養成分表示」の実例や計算例

食品表示を新表示へ切り替える際に間違えやすい「栄養成分表示」について、わかりやすい実例や数値の丸め方について解説いたします。

皆様が取扱う商品は既に食品表示法に対応した新表示に切り替えていますか?作成する際にどのような点に気を付けていますか?

私たちオージーフーズ品質管理は、大手テレビ通販やカタログ通販などの様々な媒体に商品を提供する販売会社の品質管理業務として食品表示法に対応した表示を多くチェックしています。その中で、記載間違いが多く見られるのは栄養成分表示でした!

栄養成分表示のどの点で間違った表示をしやすいのかを詳しく説明していきますね。

「栄養成分表示」のポイント

おかげさまで食品表示、eBASE、仕様書サービスについて多くの依頼をいただいております。現在も受付中ですが、対応枠は限られておりますのでお早めにご連絡ください。

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栄養成分表示でよく見かける間違いの例

よく見かける間違いには下記のようなものがあります。

  • 「栄養成分表示」と記載しなければならないのに、記載文言が違っている。
  • エネルギー(熱量)の表示単位は、小文字の「k」表示にしなければいけないところ、大文字の「K」表示にしている。
    ※大文字の「K」は国際単位の熱力学温度である「ケルビン」を指す為、熱量の表記には使用出来ません。
  • ナトリウムを食塩相当量で記載しなければならないところ、ナトリウムのまま表示している。
  • ナトリウムの表示単位は㎎なのに対して、食塩相当量はg表記をしなければならないところ、食塩相当量についても㎎表示している。

さらに、上記の4については、某大手コンビニエンスチェーンで販売したヨーグルト商品の記載単位が間違っていた為、回収をしていました。

ヨーグルト

実例

栄養成分表示(単位表記)の誤りについて 2018.07.26 【お知らせ】

平素は●●をご愛顧賜り、誠にありがとうございます。この度、●●店舗にて2018年7月17日(火)から7月26日(木)19時まで販売しておりました「●●ヨーグルト」において、下記の通り栄養成分表示(単位表記)に誤りがある事がわかりました。

●当該商品:●●ヨーグルト

正)食塩相当量0.36g  誤)食塩相当量0.36mg

正)カルシウム81.5mg 誤)カルシウム81.5g

ただちに当該商品を店頭から撤去しましたが、既に販売された商品がございます。当該商品をご購入いただいたお客様には商品またはレシートと引き換えに返金させていただきます。

お手数ですが、お買い求めいただいた店舗、または下記のお問い合せ先へご連絡いただきますようお願い申し上げます。

この度は、お客様へご迷惑をお掛けしましたことを、深くお詫び申し上げます。

このような一文字違いといった些細な間違いであっても、表示間違いとして商品の回収等に費用がかかるだけでなく、社会的信頼も失う事になるのです。

みなさんが作成している表示においても、十分注意する必要があります。

食品表示法の一部を改正する法律が公布され、食品リコール・回収を行った場合の届出が義務化されることが決まりました。具体的な届出事項や手続きは今後、厚生労働省令や内閣府令等で規定されますが、今回はその概要について説明いたします。

注意したい箇所

よく間違える項目を色かけしてみました!

作成時に下記点にも注意してみてください!!

栄養成分表示

※あくまで一例ですので、この点のみ注意すれば良い訳ではありません。

栄養成分の数値は「数値の丸め方」が決まっています!

今まで、栄養成分の数値の丸め方については、製造メーカー及び表示責任者に任されていました。それが、食品表示法においては、数値の丸め方が決まりました。

表示する位の1つ下の位を四捨五入して表示します。

計算例・表示例

栄養成分表示例

栄養成分表示に現れない部分ではありますが、正しく理解し、根拠資料から計算する際に
間違いのない表示作成を行ってください。

栄養成分表示についてもっと知りたい方へ読んでみていただきたい記事

栄養成分表示の一部の値は計算で算出されています。計算方法が分かると分析が必要な項目、不要な項目がわかったり、各数値の相関から表示値の間違いに気づきやすくなったりします。基本5項目の熱量、炭水化物、食塩相当量について記載しております。
食品表示法の施行とともに「原則として全ての予め包装された一般消費者向け加工食品及び添加物」において表示が義務付けられた「栄養成分表示」について、見落としや間違いがよく見られるポイントをご紹介。オージーフーズの品質管理スタッフが詳しくわかりやすく解説いたします。
食品表示法の施行とともに、「原則として全ての予め包装された一般消費者向け加工食品及び添加物」において表示が義務付けられた「栄養成分表示」について、基本的な表示方法をご紹介。文字サイズや表示の順番、表示値の許容差の範囲など、オージーフーズの品質管理スタッフが詳しくわかりやすく解説いたします。

オージーフーズ品質管理サポートサービスでは、食品表示チェック、食品表示案の作成及び栄養成分の分析を行っています。

食品表示に関してお困りごとがありましたら、どうぞお気軽にお問合せくださいませ。

また、最近は仕様書(規格書)に栄養成分値を記載することが多くなっています。
弊社では、仕様書の入力代行も行っております!
詳しくは関連ページをご覧ください。
品質管理全般で問題がないかご不安な方は、
食品表示・品質管理お悩み相談」(年間90,000円(税抜))にお申し込みください! 質問を何回でもお受けいたします。

また、表示等について、人手が足りない方、正確な内容になっているか不安な方は是非「食品表示チェック」「食品表示案の作成」「規格書作成代行」や「規格書照合」サービス(15,000円~)、「微生物検査」(基本3項目:4,800円)、「栄養成分分析」(基本5項目:10,000円)、「栄養成分の計算」(5,000円~)、「eBASE入力代行」サービス(20,000円~)にご依頼ください!
※BtoBプラットフォーム規格書は利用規約の関係で作成代行をお受けしかねます。

秘密保持契約を締結することも可能です。

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あとがき

今回の更新は品質管理部の石川が担当いたしました。

さくら前線も北上を始め、春がそこまで来ています。季節の変わり目には体調に配慮し、元気に春をお迎えください!

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石川
品質管理歴14年 前職はカット野菜メーカー。管理栄養士の資格を持っています。

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