デバンニングとは
デバンニングとは、荷物をコンテナから取り出す作業のことを言います。
デバンニングとは逆に荷物をコンテナへ積み込む作業はバンニングと言い、セットで用いられることが多い物流用語です。
デバンニングされる主な荷物とは
デバンニングに関しては、輸入されるものが多いので工場で使われる原材料や木材、珍しいものでは家もコンテナで運ばれてきたりもします。
オージーフーズの場合ではタピオカ、食品の原材料、パウダー系の原材料、オリーブオイル、グレープシードオイル等で荷姿もダンボールケース、袋、ポリ容器、瓶と様々な形態があります。個体が10kg以上の重量物である事が大半です。
デバンニング作業の注意点とは
デバンニング作業の注意点として、扉を開けた時の荷崩れが危険視されます。船で運ばれてきていますので荷物が傾いている可能性は高くなります。その荷崩れを防止するためにはバンニング時のしっかりとしたラッシングが必要となってきます。
バンニング同様、丁寧な作業が求められるため、作業時間がかかりやすい傾向にあります。特に、高さのある場所の製品を取り出す際は、荷崩れを起こさぬよう慎重な荷下ろしが必要です。荷物を取り出す作業の多くは手作業となるため、重量物や形状によりスピードにも限界があります。予めパレットに積まれた物はフォークリフトでの積み下ろしが可能ですが、バラ積みの場合ではやはり属人的な作業となってしまいます。
デバンニングのポイント
デバンニングは過酷な環境となりやすい為、作業しやすい環境を整える事が必須です。
・ヘルメット・安全靴・作業着・手袋などの装備
・高さを合わせたトラックヤードへのコンテナの設置
・空調の効いた倉庫内からの作業
これらを整備することで安全に効率良く作業を行えます。
作業時にダメージの発見時の対応方法、作業手順のルールやマニュアルの作成によりその品質を高める事にも繋がります。
デバンニングの課題
海外との輸出入の増加により、デバンニング・バンニング作業は増加傾向にあります。
デバンニングの作業には時間がかかり作業効率が良くないことや危険かつ温度差の激しい過酷な労働環境、荷物の破損リスクなど課題は多々あります。
現在これを解決するために、省人化を目的としたロボット導入やパワードスーツ導入などの動きも見られています。