こんにちは♩オージーフーズのフードコーディネート事業部のフードコーディネーター齋藤です(*^▽^*)
和食の並べ方をはじめ、和の食卓の基本マナーやその理由も解説いたします。地域ごとの配膳位置の特長のお話しもご紹介いたしますね。わかりやすい料理写真をたくさん掲載します。
ふだん何気なく食べている和食も、その理由を知るとよりいっそう奥深さを楽しむことができますよ!
目次
私たちフードコーディネート事業部のブログでは、季節の人気メニューのレシピや盛り付け方のコツをご紹介しております。今回の記事のテーマは、食卓の基本とも言える和食の並べ方についてお話しいたしますね。
もし、食材ごとや季節の旬のテーマの盛り付け方にもご興味がある方はぜひこちらの記事も併せて読んでみて頂けると良いかと思います。
和食の並べ方の基本
和食の基本は「一汁三菜」
基本的な配膳は『一汁三菜』です。
一汁三菜とは「ご飯に汁もの、主菜、副菜、副々菜」からなる、和食の定番の構成のことです。読み方は「いちじゅうさんさい」ですよ。
それぞれ置く位置が決まっていて、この『一汁三菜』の置き方が和食の並べ方の基本となります。
和食の基本の献立
- 主食(ご飯)
- 汁物(お味噌汁・お吸い物など)
- 主菜(焼き魚・刺身など)
- 副菜(煮物、卵焼きなど)
- 副々菜(野菜の胡麻和え、お浸しなど)
これらをテーブルに並べる配膳にも決まりがあるので定位置を覚えておくといいですね。
和食の並べ方の2つのポイント
① 左手前にご飯、右手前に汁物を置きます。
② おかずは奥に置き、左から副菜・副々菜・主菜の順番で並べるのが正しい配膳です。
和食の並べ方の理由
日本は左側に重要なものを配置する「左上位」の伝統があるので、左側に主食のご飯を配置すると言われています。
副菜や副々菜が左側に置かれているのは、手に持ちやすいからです。
そして、主菜は大皿に盛り付けられており、食べる時に置いたままになるので、右側に置かれています。
※諸説ありです。ご参考までに…。
和食を左利きさんが食べやすいように並べる時に気を付けたいこと
日本は右利き文化なので、右手でお箸を持った時に食べやすい並べ方になっています。
ですが、左利きの方向けにご飯や汁物を並べ替える必要はありません。なぜなら、左右逆に置くと、仏壇へのお供えものになってしまうためです。
お供えもの以外を逆に並べて置くのはマナー違反と言われてしまうので、くれぐれもご注意くださいね(^_^;)
右利きさん向けに変えてあげるといいのは、お箸が取りやすいように、お箸だけ右向きに置いてあげること。こちらをおすすめします!
自宅など気軽に食事を楽しめる場では、食べやすさを優先して置き方を工夫して食事を楽しむのもひとつだと思います。配膳には基本的な決まりや言われがいろいろとありますが、結局のところ一番大切なのは「食べやすさ」と考えてくださいね。
和食のデザートの並べ方
和食のデザートの並べ方の基本は、お茶を右、和菓子を左に置きます。
そして、右手で湯呑みを取って左の手のひらに乗せる。お茶の飲みやすさを考えた配置になっています。
温かいお茶に蓋がついている御湯呑みでしたら、お椀と同じように開けて、湯気の雫を垂らさないように気をつけて上向きに置きましょう。
和菓子は、懐紙がひいてあれば懐紙ごと、お皿に直接のっていればお皿ごと手にとり、添えられている楊枝などで一口分づつに切ると上品ですね。
また、季節の果物や水菓子がデザートとして出されることがありますね。その場合は食べやすい大きさに切られていることが多いので、添えられたフォークなどで食べます。
種や皮が残るものは、懐紙があれば包んで隠せるとスマートですね。
和食のコースを注文したとき、最後に和菓子などが出てくることがありますよね。
食事の締めにデザートを食べたくなる方も多いと思います。私も最後に甘いものを食べないと食事が終わった気がしないです(*’ω’*)♩
和食を食べる時には、温かいお茶を一緒があるとホッとしますよね♡
私が和食の食器を選ぶ時に気をつけているポイント
和食の献立で、たくさんおかずを並べたい時に気をつけているのは、器の素材感を統一させたり、小皿の高さをできるだけ揃えてすっきり見えるようにすることです。
器の形や大きさ、色合いはあえて変化をつけるとメリハリが出て、すてきな盛り付けになります!浅めの器を使うとおかずの色や形が見えて食卓が華やかになりますし、食欲も湧いてきますよね。
今回の盛り付けでは、色合いを鮮やかにするために野菜サラダを献立に加えてみました。そのような場合は、和風の器に盛り付けることで、他の和風のおかずにうまく馴染んで仕上げることができます。
和食の献立でも、野菜が食べたい時や色合いを加えたい時は、和風の器を使うことをおすすめします(^▽^)/
和食の並べ方にも地域の特長がある!?
関東の配膳位置の特長
東京ではお味噌汁は右手前、ご飯の右隣に置くことが多いですね。
味噌を好む県民性もあり、味噌汁を好んで飲む人が多いので手前に置く人が多いようです。
※諸説ありです(>_<)
関西の配膳位置の特長
「食い倒れ」と呼ばれ食文化が豊かな大阪。定食屋や居酒屋の数も多い町ですね。
実は、大阪では左奥(ご飯の上)に味噌汁を配膳するお店がたくさんあり、その場合は右手前には主菜を置くことが多いようです。
商人気質が影響しているのでは、という意見があったり、大阪は味噌の消費量が少ないそうなので、お味噌汁を飲む県民があまり多くないということも影響しているのかもしれませんが、明確な理由についてははっきりとしていないそうです。
なお、全国展開するとある定食屋チェーン店によると、『配膳に地域差はなく味噌汁は右手前』とのこと。特に関西地方の味噌汁の位置を変えるということは行っていないそうです。
ちなみに、以前とあるテレビ番組(県民性の食について取り上げる番組。大好きでよく観てます♩)を観た時に、インタビューされている大阪の男性が「味噌汁を奥に置くのは、もし手前にあったら、奥のおかずを食べる時に当たって危ないからやで!」というニュアンスのお話しをしているのが印象的でした。
この話を聞いて、関東の置き方で頭が固くなっていた自分を少し反省(^_^;)
ルールをしっかり覚えたうえで、自分が食事をしやすい場所に置くのは悪くないのかもしれないですね!
和の会席膳の並べ方のコツ
会席膳とは
「会席」とは、お酒のための料理、つまり宴会料理のことです。
本膳と懐石の両方を取り入れ、厳しい作法にとらわれずお酒を楽しむ料理と言われています。料亭や旅館の多くはこの形式を取っています。
会席膳の並べ方の理由とは
お料理は3~13品で、常に奇数とされており、順を追って配膳されます。
現在では一般的な形式となり、冠婚葬祭の席でもこの形式を取られる地域が多いようです。なお、旅館などでは最初から全品が食卓に並んでいる場合もあります。
給食の食器の並べ方例
現代の小学校は「メラミン」と呼ばれるプラスチック製の白色や花柄があるような可愛いらしい器を使用している学校が多いようですね。
機能性や耐久性、おかずの色合いが引き立つ器を使用するようになっているようです。
ちなみに、わたくし齋藤は昭和50年生まれでありまして、非常に軽くてアルミニウムを加工した銀色の素材の器を使用していた記憶があります。子供達に使い込まれて傷だらけで凸凹していたような…(笑)
保育園の食器の並べ方例
実際に保育園の食事風景を見る機会はなかなかありませんが、意外に基本の和食の並べ方を幼いうちからきちんと教えてくれる保育園が多いようです。
ですが、そんな中でも食べやすい位置に食器を動かすのを推奨している情報も多く見かけます。食べにくい場所にあるとこぼしてしまったり、食欲がなくなってしまうことがあるためのようです。
ご家庭でも和食の並べ方をお子さんに教えつつ、あまりこだわりすぎないで食べやすい場所に器を置いてあげるといいと思います。
あとがき
和食の並べ方について、基本的なマナーや理由などお話しいたしました。
今まで知らなかった意外な発見があったのではないでしょうか。和食を食卓に並べる時に、今回のブログ記事で解説したことを思い出していただけたら嬉しいです♩
SNSでも和食の料理写真はとっても人気ですよね!せっかく写真を撮るなら、基本のマナーをしっかり押さえておきたいですよね。器やテーブルクロスの合わせ方などなども参考にしてみてくださいね。
それでは、今回も最後までブログをお読みくださってありがとうございます!
また次回の更新もお楽しみにしていただけたら嬉しいです(^◇^)
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フードコーディネーター齋藤

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